【執筆中】

ランナー、走る、人生折り返し、盛大なゴールと葬儀

【掌編】名前はまだない。

幼い頃から、スプーンというものが苦手だった。 特に先の割れたスプーン。あれで目玉をほじくられたらと想像すると、恐ろしくてたまらなかった。 幼い頃から、お箸も得意ではなかった。 あれを咥えたまま、うっかり転んで喉奥まで押し込まれたらと想像すると…

【執筆中】魔法少女は振り返らない

いつもの朝。 いつもの通学路。 いつもの授業。 いつもの電車。 いつもの帰り道。 仮想世界が片手に収まる時代になったけれど、どんなに夢見たって現実は地続きで、日常はなんにも変わらない。変わらないから、少女達は夢を見る。 夢見がちであることが、少…

【執筆中】タイトル未定

1.事実は小説より奇なり。 春。新学期に新入社員。何もかもが新しくなる季節。気温も暖かくて過ごしやすい。新緑が輝き、草花が茂る、写真撮影にもってこいの時期だ。 「それなのに、肝心のカメラを忘れるなんて……」 盛大なため息とともに、戸山あかりは頭を…

【執筆中】2.しらすの夢【眠れない君に贈る愛言葉】

2.しらすの夢 僕の妻はライターだ。外出する事もあるが、ほとんど自宅で仕事をする。毎日が休日に見えて、毎日が仕事の日だ。 僕は会社員だ。昼間のほとんどは外出する。残業して、夜遅い日もある。けれど、休日はカレンダー通り。 僕らは週末になると、電車…

設定資料を非公開にしました。

記事がたまると設定資料を掘るのが大変なので、UnPublishedにしました。 最初はメモ代わりだったけど、Twitterに貼ったら意外とみなさん見てるので、恥ずかしくなってきたってのもあります。 読んだ人は今すぐ脳内メモリから消去してください。さもなくばク…

【執筆済】1.蜘蛛の夢【眠れない君に贈る愛言葉】

1.蜘蛛の夢 僕の妻は、地に足をつけた夢想家だ。 学生時代は哲学を専攻していたと言う彼女の行動原理は「超人」にあり。「何度巡っても何度繰り返しても後悔しない生き方をする」といって、時々思い切りの良いことをする。例えば、人見知りなのにイギリスへ1…

【執筆済】盲目の国【ブックマンの話】

【盲目の国】 1本の平坦な道を、1台の赤い車が走っていました。 運転席に座るのは、身なりの良さそうな男です。黒の上下に、首元までボタンのあるシャツを着ています。ただ1点だけ、普通の男と異なる点がありました。それは頭です。彼の頭は、人の頭部と同じ…

Hawaiiの夕日が綺麗だった話

旅行でオワフ島を訪れました。先週のことです。 日本人の旅行客が凄まじく多く、日本語の看板は当たり前。買い物も全く困らず、Chipの渡し方がよく分からないなぁ、と思った程度でした。 日本時間で3/8の夜から3/12の朝まで、僕はハワイにおったのですが、4…

【執筆中】摂理を愛する国【ブックマンの話】

1台の赤い車が、1本の平坦な道を走っていました。 助手席には年若い少年が、気持ちよさそうに眠っています。運転席では、身なりのよさそうな服装の人物が、ハンドルを握っていました。 「ストア、あまり寝すぎると夜に眠れなくなってしまいますよ」 ストアと…

【設定】ブックマンの旅する国【ネタバレ】

※国がどんどん増えるので、別起票。 ※思いついた順→管理上、ちょくちょく順番変えてる ☆:執筆中 ★:執筆済 ★盲目の国(人を見た目で判断しない) ☆こどもの国(こどもは宝)☆摂理を愛する国(医学の発展と死について) 法律の国(猫を電子レンジに入れてはいけない)…

端書き(あるいは走り書き)

毎朝、スマホのメモ帳に空想を書きなぐって出勤する。どれもその時その時に思い付いたネタばかりで、全然完結しない。 と、仕事の同期へ愚痴を零すと「メモ帳じゃなくて、ブログに書いて公開してみたら?」というありがたいアドバイスを賜った。 誰かが見て…